令和4年2月16日付で厚生労働省から、令和3年「毎月勤労統計調査特別調査」の結果が公表されました。
この特別調査は、全国の主要産業の小規模事業所(常用労働者1~4人規模)における賃金、労働時間及び雇用の実態を明らかにすることを目的として毎年実施されているものです。ただし令和2年は新型コロナウイルス感染症の拡大により特別調査が中止されたため前年比は資料に記されていません。
今回は、令和3年7月の状況等について、有効な回答があった19,260事業所の調査結果を集計したものとなっています。
小規模事業所における賃金、労働時間及び雇用の実態は、次の通りです。 ◆賃金 ・きまって支給する現金給与額(令和3年7月) 199,902円 ・1時間当たりきまって支給する現金給与額(同上) 1,529円 ・1年間(※)に賞与など特別に支払われた現金給与額 253,157円 (※)令和2年8月1日から令和3年7月31日までの1年間 ◆出勤日数と労働時間 ・出勤日数(令和3年7月) 19.3日 ・通常日1日の実労働時間(同上) 6.8時間 ◆雇用 ・女性労働者の割合(令和3年7月末日現在) 57.4% ・短時間労働者(通常日1日の実労働時間が6時間以下の者)の割合(同上) 31.3%
きまって支給する現金給与額の199,902円は新型コロナまん延前の令和元年の197,196円と比較しても堅調な数字となっています。ただし緊急雇用安定助成金の影響なども考慮されるため、調査結果の評価については慎重に行うことが必要でしょう。